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僕の可愛いおじさん 後書き

風邪ひき益田君の話を書いてみたかっただけです。なんのオチも無い話で済みません。
同人活動をするのでブログは暫くお休みかな?
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益榎 | コメント(0) | 2018/10/22 11:51

僕の可愛いおじさん 最終話

榎木津が外套を羽織ると益田は布団から慌てて飛び出し榎木津に追い縋る。
 「か、帰っちゃうんですかぁ!」
 「だってお前元気だろう、僕が居る必要無いじゃないか、そうだろう?」
榎木津は半眼になって益田の鼻を抓む。
 「いてて」
 「だから帰る、馬鹿は風邪をひいても馬鹿だという事がわかったしな」
 「酷いなあ、病み上がりなんだからさっきみたいに優しくしてくださいよ」
 「何が優しくダ!優しくしてもらいたい奴がいやらしい事するか!」
フンと扉の前に向き直った。益田はふふっと笑う。
 「今日は有難うございました。僕一人じゃ今頃くたばって居ますよ」
榎木津は後ろを向いたまま
 「当然ダ!僕は神だからな、下僕や吊り目の一人くらいは余裕で救える」
そう言って外に出て扉を閉めた。
帰ってしまった。寂しかったが、布団の温もりを、榎木津がここに居たという証し探りながら布団に潜り込む。
ほんのりと榎木津の香りがする。
 「うふふ、可愛かったなあ、おじさん」
今日一日を反芻しながら枕を抱く。裸にエプロン姿の艶めかしい榎木津の姿が思い起こされて、甘い疼きが何度も襲った。
明日は事務所に行けるだろう。


翌日、午前中の内に病院へ念の為に行って来た。若さのせいもあってか風邪は殆ど治りかけている状態だと診断された。
薔薇十字探偵社への道のりは軽く感じられた。御影石の階段を駆け上がり、益田は元気一杯に扉を開く。
 「おはようございます」
カランとベルが鳴った。---しんっとしている。
 「あれえ?誰も居ないんですかあ」
探偵は兎も角、和寅も居ない。益田がうろうろと事務所内を不思議に思って歩いていると、やがて和寅が寝起きしている和室の襖が開いて和寅が出て来た。
 「あっ、和寅さんおはようございます」
和寅はじろりとその大きな目で益田を睨み付ける。その額には濡れ手拭いが乗せられている。
 「何が、おはようございますだね、益田君、君ねえ、先生が君の所へ行ってから、帰って来た時にお風邪を召していたんだよッ、お陰で私にまで移ってしまってこのざまだよッ!」
と、風邪ひき声のガラガラ声で言われた。
 「えっ、えええっ!」
 「私や、先生の風邪が治るまで君一人で事務所を切り盛りしたまえよ。私は部屋で休むから。---全く君は何かよからぬことを先生にしたんじゃないだろうね」
益田は視線を逸らし
 「はっはははは、やだなあ和寅さん、そんな事」
しました。と心の中で呟いた。和寅にじっとりと睨まれて
 「全く、お止めしておけば良かったよ。先生が君の下宿に行くと言い出した時にね」
え?
 「和寅さん、昨日出掛けていたんじゃないんすか?」
 「何言ってるんだ、昨日は私ァずっとここに居たよ」
じゃあ、元々和寅さんに僕の様子を見に行かせるつもりなど無かったという事か。
 「え、榎木津さんの看病は僕がします」
 「そうしてもらえるとありがたいね、全く君のせいだよ、大体毎日一緒に居るのだから、私にも移るとか考えないかねえ」
和寅はブツブツと文句を言いながら自室へと引っ込んでしまった。その後ろ姿を見ながら
 「そうだ、榎木津さんッ」
慌てて榎木津の自室の自室へと向かうと幾分頬の高揚した榎木津が寝台で眠っていた。

 「馬鹿の風邪を貰ってしまったぞ」
そう言う榎木津と和寅の看病をし乍ら、益田はその日一日結局は事務所に泊まり込む羽目になった。
不味いと言われたお粥の残りを晩御飯替わりに食べ乍ら、益田はそれでも何だか幸せだった。
何だか今回は逆に榎木津を気使う旦那の様な気になってしまっている。(和寅の事は置いといて)

 「榎木津さんが治ったら、又、エプロンを付けてもらって・・・無理か?」
いやらしい事を考えていると和寅の部屋から
 「益田くん、水がないよ、水!」
 「ハイハイ、待ってくださいよ」
と腰を上げた。


                                                                          完
益榎 | コメント(0) | 2018/10/22 11:33

僕の可愛いおじさん 6話

抱き寄せると榎木津は素直にしがみついてくる。
 「あっ・・・フゥ・・・ウン・・・・ッ」
上がる声に艶が混じる。益田は寝間着のズボンを降し、再び榎木津を抱き寄せる。
 「---いいですか?」
 「ん・・・・」
益田は自身を蕾にあてがい、押し入った。
 「アアッ・・・マスヤマッ」
頬を紅色に染め益田にしがみつく。
 「ああ、榎木津さん、可愛いですよ、あんた」
ゆっくり腰を進めながら益田は榎木津の耳元で囁くように言った。
 「んっ・・・馬鹿ッちっとも嬉しくないぞ・・・ンッアッ」
 「はあ・・・榎木津さんッ」
興奮の度合いが強くなり強く突き上げる。
 「アッ!マスヤマ・・・ゆっくり・・・」
 「ご、ごめんなさい」
突き上げる動きを遅くする。腕の中の榎木津は熱に浮かされて瞳は涙目だ。益田は紅色に染まった頬や目元に唇を落とす。それを繰り返していると、榎木津の腕が伸びて、益田の顔を両手で捉えて唇を重ねて来た。
 「ン・・・マスヤマ」
 「は・・・榎木津さん」
口内を貪り、舌先を絡ませる。口づけはしないようにしていたのに。ああ、心地よすぎる。
 「あっはぁ・・・マスヤマッ」
榎木津の内壁がヒクヒクと蠢いた。
 「ああ、榎木津さん・・・榎木津さん・・・」
入口から奥まで一気に貫いた。
 「ああーーっ!」
びくびくと榎木津の身体が震える。エプロン姿が可愛らしく、エロティックで益田は榎木津の足を持ち上げて、自らの肩に掛けた。
 「あっマスヤマ・・・ッアッアン」
打ち付けるように腰を進める。
な、なんか新妻を抱く(おじさんだけど)旦那みたいという妄想が膨らんで堪らない。
 「マスッ・・・ああもう・・・ヤッ」
 「榎木津さん、もう少しッ」
もう少し、このままで居たい。そう思ってはいても限界は来てしまう。榎木津の内部は熱く締め付けて来て益田は一気に登り詰める。
 「アアアッ・・・マスヤマっ」
 「榎木津さんッ・・・ああッ」



 「おい、この変態馬鹿オロカ」
榎木津はエプロンを脱ぎ捨てて、益田に脱がされた服を着ている。益田は布団に横たわりながら、ケケケと笑いながらその様子を眺めていた。
 「だって仕方がないでしょう?奥さんみたいであんた、可愛かったんですよ、僕ァシュチュエーションフェチですし」
へらっと笑って答えると枕が益田の顔面にめり込んだ。
 「誰が奥さんだ、阿呆もここまで来れば重症だ、全く救いようのない阿呆だ!」
とは言え、榎木津も流されて行為に及んでは居たのだ。榎木津は苦々しく思いながら、益田を見て呆れた顔をする。
すっかり元気になっている。
益榎 | コメント(0) | 2018/10/21 13:56

僕の可愛いおじさん 5話

 「わあ、何するんだこの馬鹿オロカ!」
 「心配して下さってるんですよね、僕のためにーーーああ、榎木津さんッ」
布団の上に押し倒して抱き締める。
 「ああッお前!この馬鹿、何発情しているんだっこんな時に!」
嫌でも身体を密着していれば下半身の膨らみはばれてしまう。 
 「あんたが来てから、いや、あんたが来る前からずっとこんなんですよ、全くもう、あんたって人は!」
僕が東京で一人で過ごしている事を気にかけてくれている。ぶっきらぼうな態度と裏腹な言葉しか話さないこの不器用な人が愛おしくて仕方がない。
 「やっばかあー何するんだアアッ」
ほっぺたに吸い付きながらエプロンの下から手を這わし、シャツの釦を外してゆく。唇を重ねるのは風邪を移しそうなので首筋に吸いついた。(既に口移しで唇は重ねあっていたが)
掌を這わせ、胸の突起にたどり着くと指の腹で撫でる。
 「やあ、この変態っ」
エプロンを脱がさずに榎木津の下半身の布を取り、引きずり下ろす。
 「だって可愛いじゃないですか、こんなの襲っちゃいますよ」
 「こっこの強姦魔ー!」
その言葉にぴたりと益田は動きを止める。もじもじしながら正座をして榎木津の反応を窺っている。その様子は悪戯を咎められた小学生のようで益田を幼く見えさせる。
 「何だ、どうした?マスカマ」
 「だって、強姦魔ッて・・・そんな事言われちゃ僕は・・・」
益田は泣きそうな表情をしている。はあーと盛大な溜息を榎木津は吐いた。
 「いいよ」
 「へ?」
 「いいから直ぐに済ませる!わかったな!」
 「ええっ?」
榎木津は栗色のサラサラとした髪を掻き揚げ艶めかしい半裸の身体を晒しながら
 「したいんだったらさっさとする!」
益田は榎木津の顔を覗き込みながら
 「・・・・いいんですか?」
と、問う。目を逸らしながら榎木津は、イイぞ。と答える。
 「榎木津さあん」
甘えるような情けない声を出しながら益田は榎木津に覆い被さる。
 「ああ、馬鹿ッエプロンは脱がせろッ」
エプロンの上から胸の突起に吸い付く。もう片方はエプロンの肩紐をずらして直接指で触れる。
 「アアッマスヤマ・・・」
益田は榎木津の反応にゾクゾクし乍ら、その身体に手を這わせてゆく。時折エプロンごと身体に吸い付き乍ら下肢へと身体をずらした。膝裏に手を掛けるとぐっと持ち上げる。
 「やっ・・・・!」
可愛らしいエプロン姿から覗く白く細い脚が伸びて踵は布団の上を艶めかしく滑る。兆している部分のエプロンの膨らみごと吸い付いた。
 「ああんっ」
 「榎木津さん、可愛いです」
 「馬鹿バカ変態!・・・アッんッ」
足をバタバタさせる榎木津に奥まった部分に指を差し入れる。蕾に指を出し入れする。
益榎 | コメント(0) | 2018/10/20 14:09

僕の可愛いおじさん 4話

 「大家さんにお粥を作ると言ったら、私にはハイカラ過ぎるからと言って呉れたのだ。」
確かに白地だがフリルがついていて、何だか。
 「可愛いです」
思わず益田がそう漏らすと
 「何だ、何か言ったか?」
益田は慌てて首を横に振り
 「いえ、何でもないです。それより何です?そのお粥ってのは榎木津さんが作ったのですか?」
 「うん、そうだ!僕が作った、お勝手を借りて作って来てやったのだ、有り難く食べなさい」
 「ええ?榎木津さんが?」
小鍋に入ったお粥と榎木津の顔を見比べながら、益田は心底驚いた。
 「はっははは・・・明日は天変地異が起こるかもしれないなあ、あんた料理なんかできるんですか?」
 「二十歳の時に家を追い出されてからは学校の寮以外は一人暮らしだ。和寅も僕が探偵を始める前までは実家に居たのだから、大抵の料理は作れるゾ!」
 「へええ、意外ですねえ」
益田は榎木津の顔をまじまじと見ようとしたが余りにも綺麗な顔をしているのでまともに見られなかった。
 「もうイイだろう!早く食べる」
 「は、はいい」
小鍋から木杓子でお粥を茶碗に移し、ふうふうと湯気の立ったお粥を冷まして口に入れる。ほんのりと塩味の優しい味が口内に広がる。
 「どうだ、旨かろう!」
 「は、はい、とても美味しいです!」
それにしても。今日の榎木津は何だか優しい。態度は相変わらず踏ん反り返っている様ないつもの態度だがーーーこれではなんだかーーーお嫁さんみたいだ。
あ、やばい、又、下半身が疼く。それというのも可愛らしいエプロンを榎木津が何のてらいも無く着ているからだ。普通はこんなの着れるかと、思うだろうが、この探偵は奇天烈な服装をたまにしている。とことん変人なのだ。かと言ってそれなりに似合ってしまうところもこの探偵の困った所なのだ。
 「ご、ご馳走様でした」
全てを腹に収めると再び横になった。疼く下半身を榎木津に悟られぬように布団を被る。・・・駄目だ、襲いそう。
 「おい、マスヤマ」
声を掛けられ
 「はいい?」
上ずった声を上げる。
 「お前、去年のお盆も今年の正月も実家に帰って居ないだろう」
思わぬ言葉を掛けられて益田は布団から顔を出す。
 「え、ええ、まあ、忙しかったですし。帰ろうかとは思ったんですがね、僕ァまだまだ助手として半人前ですし、人より働かないと」
 「お前なんか半人前以下だ、いいか、マスヤマ、僕と違ってお前は僕が居なければこのなあんにも無い部屋で野たれ死にして居たかも知れないんだぞ、お前の近くに親御さんが居るなら別だが。」
へっ?
 「風が治ったら実家に帰りなさい。お前なんか居なくてもこっちは全く困らないんだからな、むしろせいせいする。」
 「あ、あんた・・・」
益田は布団を跳ね除け榎木津を引き寄せる。
益榎 | コメント(0) | 2018/10/18 14:05

僕の可愛いおじさん 3話

この探偵はやれ、女学生だの芸妓だの言って周りに女性を侍らせては居るが、その割に情婦が居たためしがない。更に下品な下ネタなどは酷く嫌う。
 「エヅは根が真面目だからさあ」
などと司喜久男は言うが。
 「おい、体温計」
 「あ、はい36度9分・・・・大分良くなりましたよ、お陰様で。」
 「薬が効いたみたいだな、おい、薬のお陰で熱が下がっているだけだからな、もう少し寝て居なさい。」
 「榎木津さん」
 「何だ?」
 「今日は何だか優しいですねぇ」
 「フン、別に優しくはナイ、暇なだけだ。どうせ暇なら風邪でのたうちまわっている馬鹿な下僕の姿を見てやろうと思っただけだ」
ふふふ、と笑って益田は再び横になった。氷枕がちゃぽんと音を立てた。はて、うちにこんなものがあったのかと不思議に思い
 「これ、どうしたんですか?わざわざ持って来たんですか、榎木津さんが?」
榎木津は煙草を吸おうとして灰皿がない事に気が付いて煙草の箱に煙草を戻していた所だった。
 「んー?それはここの大家さんの所から借りて来た。まったく、ここには灰皿も何も無いから仕方が無く借りてきたのだ!この僕がわざわざ下僕の家に来るのだから前もって用意しておくように!わかったか、このカマ下僕!」
 「そりゃあ、あんたが来てくださるのなら灰皿くらいは買って来ますけどもーーー又、来て下さるのですか?そりゃあ嬉しいなあ」
フン、と鼻を鳴らし榎木津は横を向く。
 「別に、又来るとは言って無いぞ!ただ、お前が来て欲しいと僕にひれ伏しお願いするのなら別だが」
 「そりゃあ、ひれ伏して来てくださるのならいくらでもしますがね、あんた気まぐれだから来てくださるか分からないですし」
それには答えず、榎木津が立ち上がり玄関の扉の前に立つ。
 「あの、どこに行くんです?」
 「煙草を吸いに行ってくる」
実に簡略にそう言うとそのまま表へと出て行ってしまった。扉がしまる音を聞きながら益田は
 「気に障る様な事を言ってしまったかなあ」
と溜息を吐きながら独り言を呟いた。長い前髪を掻き上げ、このまま帰ってしまうかも知れないなあと項垂れた。


果たしてーーー。
帰って来た。
 「な、何ですか、その恰好ッ」
榎木津はお盆を両手で抱えて戻って来た。お盆の上には小鍋と茶碗が載っている。
 「ほら、食べなさい」
お盆ごと差し出されて益田は戸惑うーーー何で。
 「何でエプロンつけているんですよお」
益榎 | コメント(0) | 2018/10/16 14:02

僕の可愛いおじさん 2話

え、な、何?
 「もっと欲しいか?」
こくこくと頷くと再び唇を重ね合わせ、水を飲まされる。益田はかあっと顔が熱くなる。
 「何だ、熱が上がったようだな、熱さましの頓服があるぞ、ついでに飲ませてやろう!」
上着のポケットから何やら紙包みを取り出し、口に含むと再度益田に飲ませた。
 「んーんっんっ」
益田は呻く。とんでもないほど下半身は張り詰め、榎木津にばれないようにとばかり願っている。それにしても、あの榎木津が下僕如きに乱暴だが、こうして世話をしてくれている。しかも口移しまでされて益田はパニックを起こしている。榎木津は益田を横たえて上から見下ろしている。
ああ、相変わらず綺麗な顔をしているなと思い乍ら益田は下から見上げていると、段々と眠くなって来た。薬のせいだろう。
 「え、榎木津さ・・・」
益田は精一杯の力を振り絞り榎木津の手を取る。
 「何だ?馬鹿オロカ」
掌をぎゅっと握り
 「僕が寝入るまでこうして居てくれませんか?」
イイぞ。と答える。
 「えのきづさ・・・」
意識が飛んだ。



益田が目を覚ますと、横にビスクドールが居た。人形は仰向けに寝転んで寝息を立てている。
ーーーしっかりと繋がれた手と手。ああ、そのまま寝てしまったんだなあ。
 「うにゃ?起きたのか?」
名残り惜しかったが手を離した。榎木津はむくりと起き出し、益田をじっと見つめて居る。
 「ええ、起きましたよ、お陰様で大分良くなりました。」
 「フン、薬が効いているからだ、どうだ、熱はあるのか、ちゃんと測れ。」
体温計を差し出されて益田は半身を起こして脇の下に挟む。
それにしてもーーー夢じゃなかったんだ、と益田は改めて目の前の麗人を見つめ乍ら思う。
 「お前、こんなもの読むのかいやらしい」
部屋の隅に置いてあるカストリ誌を数冊置いてあるのを見られた。やばい。榎木津が手にしている本の見出しは『若妻初めての性の告白』と書かれている淫らな女性の裸体が表紙だった。
 「そっそれは、カストリ誌にあんたの記事が載っているからですよ、ほら、ここの所に・・・」
確かに榎木津の記事が目当てで買った本だが、男の悲しい性質か・・・いやらしい記事まで読んでしまって居た。榎木津は半眼になり益田の頭の上を眺めていたが
 「ふうん、まあ、いいや」
本の積んである場所にほおり投げる様に置いた。
 「嫌ですか、僕がそんな本読むのは」
 「別に、普通の事だろう、寧ろ興味がない方がおかしいだろう」
 「あんたは読まないじゃァないですか」
 「何で僕がこんな低俗で下らない記事を読まなければいけないのだ、そんなにいやらしくは無いぞ、僕は」
益榎 | コメント(0) | 2018/10/14 14:19

僕の可愛いおじさん 1話

僕はもう、死ぬのか?
見慣れた天井がぐるぐる回るのをぼんやりと眺めながら益田龍一はぼんやりと考えている。
 「ああ、榎木津さん」
こんな時でも益田は榎木津礼二郎の艶めかしい姿を思い出して、寝床で悶絶している。
先程、這うようにして事務所には電話をした。出たのは和寅で、具合が悪いので休みますと伝えた。和寅は
 「おやおや、馬鹿と何とかは風邪をひかないと言うけれど、あれは嘘だねえ」
と笑い乍ら電話を切られた。
益田は煎餅布団に包まり乍ら寝床に横たわっていた。昨日は特別寒かった上に張り込み中に雨に降られたのでびしょ濡れだった。張り込みも最終段階だったので、調査を済ませて依頼人にそのまま会って話をして、依頼自体は済んでいる。そのまま疲れていたので下宿に直帰し、寝間着に着替えて眠ってしまった。
それがいけなかったようだ。朝、起きると激しい頭痛と眩暈に襲われた。頭がぼうっとし、立ち上がるとそのままその場でしゃがみ込んでしまった。やばい。風邪だ。
手拭いを水に浸して額に当てている。それから少し眠ったが、どうにも熱でうなされる。
医者にかかろうにも病院まで歩けそうにない。
動けない・・・ああ、死ぬのかなあ。そんな事を考えていると無性に榎木津に会いたくなった。会って、抱き締めて。
あらら、下半身の一部だけ元気になった。
そういえば何かの本で読んだことがある。命の危機を感じると子孫を残そうとして性欲が高まるとかなんとか。
兎に角そんな事、事実かどうかも解らなかったが、益田は悶々と榎木津のあの時の仕草や艶めかしい姿を思い出しては熱に浮かされた頭で悶々と考え続けている。
せめて、姿だけでも拝みたい。すると、鮮明に榎木津の顔が浮かんできた。
 「うははははっ馬鹿は風邪ひかないと言うが、あれは嘘だな!この駄目下僕!こそこそとごみ箱と仲良く雨の中でデエトするからこうなるのだ!この馬鹿オロカめッ」
 「へ?」
幻覚が喋った・・・?やけに生々しいその幻覚は益田の額の上に氷嚢を乗せ、更に益田の頭を持ち上げて氷枕を乱暴に敷いた。
 「え、榎木津さんーーー何で?」
 「そうだ、僕だ、お前が拝め奉る榎木津礼二郎だ!和寅が用事があると言うのでわざわざ来てやったのだ!いや、暇だったから来てやったのだ、下僕が風邪ひいてひいひい言っている姿を楽しく、いや、憐れんで見てやろうと思ってわざわざ来てやったのだ、どうだ、嬉しかろう!」
どうやら本物らしい。益田は驚いて目を見開いた。起き上がろうにも動けなかった。
 「は、はは・・・。そりゃ有り難いです・・・・」
わざわざ来てもらって嬉しいが、まともに会話も出来ない。益田は口をパクパクさせた。声が出ない。
 「何だ、水か、水が欲しいのか?」
榎木津は立ち上がり卓袱台の上の湯飲みを水場に持っていき、水道の水を湯呑に入れて水を零しながら持って来た。
 「ほれ、しっかり飲め!」
益田を起こすと湯呑を口に押し当てる。
 「むぐぐ」
益田は飲みきれず、零した。
 「仕方がないなあ」
そう言うと榎木津は湯呑をあおって水を口に含むと益田に口づけた。
 「ん?んん?」
 
 
益榎 | コメント(0) | 2018/10/13 14:46

僕のかわいいおじさん 注意書き

・益田君風邪ひきネタ
・着エロ
・短い
よろしければどうぞ
益榎 | コメント(0) | 2018/10/13 13:25
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